みさこう日記

Precious Memories

2022年2月21日 12時00分

 

巣立っていく寄宿舎生の話。

 

入学した時、25人だった寄宿舎生が、3年時には70人を超えた。

全校生徒の半数以上が寄宿舎生となり、寄宿舎生の生活が学校の落ち着きに結び付いた。

 

今年度の寄宿舎運営のテーマは

「信頼と絆」

「自主自立」

 

最上級生一人ひとりが後輩たちを率いて、寄宿舎の運営を行った。

その運営は簡単ではない。うまくいかない……

トラブルや困難が最上級生の前に立ちはだかったが、容易なSOSは聞き入れなかった。

 

「まずはやってみる」

この気持ちが大切だと考えた。

 

それでもうまくいかない。何度も何度も話し合った。

 

「やったことがないからできない」

「自分はリーダーに向いていない」

その頃、よく聞かれた言葉たち……

 

分かるよ、言いたいことは。

分かるよ、言いたい気持ちも。

 

だけどね……、

やったことがないからできないとか、リーダーに向いていないとか、

言いたい気持ちをグッとこらえて、やらなければいけないことがある。

リーダーの条件はたくさんあると思うけど、まずは自分が模範となる行動をとること。

周囲のできていないところを探すのではなく、

「できていること」や「やってくれていること」に目を向けること。

 

できるかできないかではなく、やろうとするかどうか。

 

全力で向き合った。そんな毎日だった。

 

そんな彼らが、いよいよ卒業を迎える。

先日、家庭学習期間に入るにあたり、自分の荷物をすべて整理した。

お世話になった方々にあいさつ回りを行った。

 

 

 

 

彼らから放たれる言葉たちすべてに感謝と敬意がこもっていた。

3年間の寄宿舎生活を振り返らせたのだが、うまくいかなかった原因をすべて自分に向けていた。

 

人のせいにしない。環境のせいにしない。そして何より能力のせいにしない。

 

「信頼と絆」

「自主自立」

いつまでもこの気持ちを忘れないでください。

 

3年間いろいろあったけど楽しかったな!!

ありがとう。