みさこう日記

第70回 卒業式

2021年3月1日 16時44分

23名のみなさん、卒業おめでとうございます。

 

あなたたちに出会えて、3つのことに感謝しています。

 一つ目は、私自身あなたたちのために何事にも全力で取り組むことができたこと、全力で応えてあげたいと思える生徒たちでした。大声で校歌を歌ったり、持久走大会で走ったり、クラスマッチで一緒に試合に出てなぜかキーパーをさせられたり(笑)。特に思い出に残っているのはやはり今年の体育祭の「ふわちゃん」です。いろんな案がある中で急にふわちゃんになり、最初は「ふわちゃんって誰?」から始まったふわちゃん研究。本番までの約2週間、毎日ふわちゃんのユーチューブを見て特徴をつかんだり、頭の中をふわちゃんで洗脳しました。そのせいもあり、今でもわが家でテレビを見ていると、急に子供が「ママ、テレビにママが出てるよ!」「いやいやそれはふわちゃん!」という会話が今もまだ続いています。ふわちゃんを全力で演じることでふわちゃんのすごさが分かり、みんなから新たな価値観や視点を与えてもらいました。生徒といつまでも対等でいられるよう、60歳になったときも全力でふわちゃん以上のことができるよう、どんな生徒の要望にも応えることができるよう、高校生以上の若さやパワーを持ち続けられるようにこれからも努力します。本当に色々な経験をさせてくれてありがとう。遠慮なく、容赦なく、私のことを何も考えずに何でも言ってくれるあなたたちが大好きでした!

 二つ目は、あなたたちが卒業しても卒業後の楽しみを教えてくれたことです。みんなの進路指導にかかわって、あなたたちの描いている夢をこの三崎高校で応援したい、いつかこの伊方町で一緒に何かがしたい、仕事をしたい、そのためにいつまでも帰ってこれる場所を守り続けていきたいと思うようになりました。教員生活一緒に過ごす3年間だけに喜びや幸せを感じていた私に、卒業後の楽しみをあなたたちは教えてくれました。

 三つ目は、あなたたちと過ごした時間は私にとって花のような時間でした。3年間、毎日が美しい時間ではもちろんありませんでした。水をあげなかったら枯れそうなときもあったり、温かいところに置いているのに、なかなか芽を出さなかったり。でも突然花が咲いたり、少しずつ大きくなって最後には必ず大きな花を咲かせてくれる。そんなあなたたちと過ごした時間は私にとって花の時間でした。そんな思いを込めて楠さんの答辞では「花の時間」という曲を弾かせてもらいました。花が咲くまでに、人それぞれ速さは違うけど、みんなすてきな花を咲かせて見せてくれました。3年間すてきな花のような時間を一緒に過ごすことができ幸せでした。ありがとう。

 

 これからの長い人生、あなたたちがとにかく笑顔で元気でいてくれることだけが私の最後の願いです。この三崎高校であなたたちに出会えたことに感謝します。たくさんのことを勉強させてもらいました。何かあったらいつでも三崎高校に来てください。そしていつか力をかしてください。あなたたちのこれからのご活躍を願っています。

                        11R担任だった 大西 純♪